【YOMIURI ONLINE】米コロンビア大でイラン大統領講演、賛否巻き起こす
【ニューヨーク=佐々木良寿】国連総会出席のためニューヨーク入りしているイランのアフマディネジャド大統領は24日、ニューヨーク市内のコロンビア大で講演した。
名門大による同大統領招請は激しい議論を巻き起こし、大学正門前ではユダヤ系学生団体が大規模な抗議集会を開いた。
ボリンジャー学長は講演会の冒頭、「大統領は、狭量な独裁者のあらゆる兆候を見せている」と、厳しい表現で大統領を紹介。人権侵害の現状やホロコースト(ユダヤ人大虐殺)否定、イスラエル抹消発言、核開発問題など6項目に関して考えをただした。
大統領は「中傷で迎えられたことは心外だ」と不快感を示したうえで、核問題について、「二、三の自己中心的な大国が、国際原子力機関(IAEA)加盟国に認められている核の平和利用の権利を奪おうとしている」と暗に米国などを批判した。また、同性愛者への弾圧についての質問に対し、大統領は「イランには、そうした人たちはいない」と述べて失笑を買った。
同大統領招請をめぐっては、「アフマディネジャドを賓客として迎えることは全ニューヨーク市民に対する侮辱だ」(クリスティン・クイン市評議会議長)などと強い批判を引き起こしたが、ボリンジャー学長は、「世界の現実を理解しようとすれば、時には唾棄(だき)すべき言説にふれることも避けられない」などと理解を求めていた。
(2007年9月25日22時0分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070925id26.htmより。
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