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2007年9月9日 - 2007年9月15日の6件の記事

イランのゲイカップルのインタビュー(2)

イランのゲイカップルのインタビュー(1)の続きです。

ここには2つの問題があると思います。なぜ人々は同性愛者を「evakhahar」と呼ぶのか。そして「evakhahar」とはどういう意味か、というものです。またKamranさんは、歌手や映画俳優などの有名人、つまり人々がいつも見かけて、ある意味で毎日交流している人物[の中にも同性愛者がいる]ことも挙げられましたね。ではなぜ同性愛が受け入れられないのでしょうか。

 Kamran:文化と考え方からして受け入れるのが不可能なのです。せいぜい、ゲイの有名人は普通の人とは違うのだと言うだけでしょう。実際には違いはありません。有名人であろうと、僕と同じ性欲の持ち主なのです。
 もう1つの点については、男性同性愛者は「ゲイ」と呼ばれます。ゲイとは、男性的に振る舞い、男性の服装をして、男性とつきあうことを望む男性です。イラン文化において、ゲイとはメイクをして女性のような振る舞いをし、女性の服装をする男性だと考えられています。こうした男性は「evakhahar」と呼ばれます。しかしこうした男性はゲイではないことが多いのです。彼らは単にドレスを着てメイクをしたいだけで、つきあう対象は異性なのです。

 Kaveh:人々は「evakhahar」という言葉をその場その場で使い分けているように思います。僕も「evakhahar」と呼ばれたことがあります。状況次第なのです。「evakhahar」とは社会のカテゴリーに合わない人々のことですよ。たとえば僕がZaferanieh(テヘラン北部の富裕層の居住地域)に住んでいるなら、派手なヘアスタイルで眉毛を整えてイヤリングをしていたとしても、「流行の最先端だね」と言われるだけです。誰もがそれをすごくクールだと思うでしょう。ところがKhorasan広場(テヘラン下町の宗教心が強い労働者階級の住む地域)に住んでいるなら、こんな服装をして家から出ると「evakhahar」と呼ばれることでしょう。周りの人々の価値観と合わないからです。このKhorasan広場に住む「evakhahar」はどんなカテゴリーにも適合しません。このゲイは、お金がないのでコンピュータを持たずインターネットもできません。そして自分の性的指向について語り合える友達もいないのです。ゲイコミュニティを見つけ出し、友達を作り、できれば友達以上の存在と出会えるようにと努力します。しかし自分の周りの世間のプレッシャーがあまりにも強く、お前は「evakhahar」だ、お前は女だ、と何度も何度も言われるために、彼はついに自分が女性だと信じ始めます。このプレッシャーを和らげるために、性転換手術を受けるところまで行ってしまうかもしれません。彼は会社の部長かもしれないし、従業員を雇う立場にいるかもしれません。でも彼は、自分の同類と何とかしてつきあうために、夜、友達と出かけるときにはメイクをするようになるかもしれません。こうして彼は自分の同類を見つけ出して性欲を満たすために、女性的に振る舞い、気を引くような態度を取り、両手を特定の形に動かすようになります。イランにはゲイコミュニティのための場所がないので、人々は彼を見て、「ああ、あそこにセックスをしたがっているevakhaharがいる」としか思いません。もちろん、どんな文化にも長所と短所があります。極貧の女性もいれば、極貧の男性もいます。異性愛者の中に売春婦がいるように、同性愛者の中にも男娼がいます。

それはつまり、テヘランの下町の住民に一般的な服装をした人物、自分の住む地域では完全に普通で、誰にでも受け入れられる服装をした人物が北部に行けば、それこそ放浪者かホームレスと思われてしまうということですか。

 Kaveh:まったくその通りです。

同性愛がファッションのトレンドで、クールであり、ゲイであることやゲイの友人がいることが上流階級の証拠であり、洗練された開かれた心の象徴だと多くの人が考えています。これについてはどう思いますか。

 Kamran:ええ、同性愛は何となく上流っぽいものとして商品化されています。しかし一方では、夜、食べるものもないゲイの人々も存在しています。同性愛は経済的に恵まれているかどうかには何の関係もないのに、一部の人々は流行のスタイリッシュなトレンドだと見なしているのです。

つまりテヘラン北部に住む男性にとって、イヤリングや指輪をつけ、スポーティでクレージーな髪型を決めて、奇抜な服装をしても異性愛者でいられ、逆にファッションとしてのゲイ男性を気取ることが可能なのですね。

 Kaveh:ええ、実際にはゲイではないのに、周りの人に自分はゲイだと言いふらしている人がたくさんいます。テヘランではゲイは、南部のゲイと北部のゲイという2つのグループに分かれています。上流階級のゲイと労働者階級のゲイと言い換えてもいいでしょう。労働者階級のゲイは生きるために懸命です。彼らには仕事がないのです。何とか仕事にありついても、すぐに仕事場で次々と問題が生じます。このため一般的に、彼らには収入と言えるほどのものがありません。親が小遣いを与えることもありません。学校に行く金も、本を買う金も、授業料を払う金もありません。お金がないため高等教育を受けるのは初めから無理です。近所の人にはあざけられ、友達を作るのもきわめて困難です。今どきの若い人々の多くは服やブランドにとても気を遣うので、ますます彼らは辛い状況に追い込まれます。こうしたゲイたちの直面している問題は、富裕層のゲイが抱える問題よりはるかに激しく、恐ろしいものです。もちろん富裕層のゲイにも困難がないわけではありません。彼らは通常、親から車と住居とお金を与えられた上で、「どこかに行って、親とはかかわりなく勝手に暮らせ」と言い渡されます。こうしたゲイたちは高級住宅街にすてきな邸宅を構え、自営業を営み、親から小遣いをもらい続けます。労働者階級のゲイが上流階級のゲイと関係を持つこともよくあります。彼らは新顔として珍しいうちは上流階級のゲイの相手にされますが、しばらくするとこうした関係は当然ながら終わりを告げます。これは上流階級のゲイにとって手頃な遊びの1つなのです。

 Kamran:イランは厳しい階級社会ですが、この2つの階級は常に互いに関係を持っています。関係を持たざるを得ないのです。

同性愛者の数は増えていると多くの人が考えています。家族のレベルでは、身近に、それこそ個人的に知っている人の中に同性愛者がいることが何年も前から認められていたのですが、最近、ゲイがファッショナブルと見なされるようになってからますます多くなっているようです。なぜ人々はこんな風に考えるようになったのでしょう。

 Kamran:理由は明白です。僕たちは5年前には連絡を取り合う手段がありませんでした。今ではどの家にもコンピュータか衛星放送のアンテナがあります。10年前には自分がゲイであることを自覚するための広域的な媒体がありませんでした。しかし自分の心の中の感情を自覚していなかった多くのゲイが、テレビや衛星放送の番組を見て、自分がゲイであることをに少しずつ気づき、自分のアイデンティティに目覚めています。僕の考えでは、さまざまな議論が始まり、文化が進み、通信手段が発達するにつれて、より多くのゲイがクローゼットから出てくるでしょう。同性愛者は蟻のようにほっておけば増殖して増大するものではありません。同性愛者は常に存在していましたが、徐々に社会の中枢にも見える存在になってきているということです。

(パート3に続きます…。このインタビューの翻訳はKEIさんがしてくださいました。これからもイランのLGBTの人たちのこと、LGBT難民のことなど、できるだけ生の声を伝えたいと思っています。それで、翻訳、記事集めなどのお手伝いをしてくださる方を常に募集していますので、やってみたいと思われる方がありましたら、お気軽に管理人までご連絡ください。よろしくお願いします。また、こういうことを知りたいというリクエストがありましたら、それもお送りください。メールでの連絡でなくとも、コメント欄にひとこと残してくださってもかまいません。こちらもよろしく。)

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イランのゲイカップルのインタビュー(1)

イランクィア協会のサイトに掲載されているゲイカップルのインタビューを、KEIさんが翻訳してくださいました。長文の翻訳作業、本当にありがとうございました。これから何回かに分けて掲載します。

英文はここにあります。
http://www.irqo.net/IRQO/English/pages/090.htm

(以下訳文)

イランのゲイカップル:KamranとKavehへのインタビュー
聞き手:Arsham Parsi
英訳:Solmaz
編集:Ava

自己紹介をお願いします。

 名前はKamranといいます。24歳です。パートナーのKavehは25歳で、二人がつきあって約3年になります。

イランの同性愛者にとっての問題とは何ですか。

 Kaveh:まず第一に、自分たちの問題をまったく議論できないことです。僕たちは性的指向が原因で政府とうまくいっていません。イスラム政府は僕たちを認めず、僕たちは罪あるものとして絞首刑と石内の刑に処せられます。このことに比べれば、その他の問題は些細なことです。
イランでの同性愛者の生活はどういったものでしょうか。

 Kamran:とても簡単です。仕事はできず、楽しみもなく、出かけることもできません。まともな人間じゃないという視線を浴びせられるので、パートナーと出かけることもできません。そういう風に見られるのが苦痛でたまりません。外見的には他の人々と何の違いもないのに差別されるのです。このため僕たちの生活はきわめて困難です。何も間違ったことはしていないと自分では確信しているにもかかわらず、社会的に「正常ではない」と決めつけられる、このこと以上に大きな問題はないと思います。ひどい目に遭わされても、公的機関や警察に訴えることもできません。訴えればもっとひどい目に遭うからです。

同性愛者にとって、家族との問題にはどういったものがありますか。

 Kamran:家族の反応は、世の中の反応とまったく同じです。どんなに近い家族でも、自分たちを受け入れることはあり得ません。同性愛は、家族を含めたイランの人々にとって、認められない問題なのです。いとこやおじたちと同じではないという理由で、家族は僕たちが違う種類の人間だと見なしています。友人や知人と同じではないから、社会的な集まりにも参加することができません。なぜなら僕たちが同性愛者だからです。それが唯一の理由です。僕たちが世の中の人々の中に溶け込もうといくら努力しても、関係ありません。彼ら[親たち]は、自分たちの子どものことですから、僕たちが違うことを常に感じ取ってしまうでしょう。

ご家族は、同性愛者だと知っているのですか。

 Kamran:ええ、僕の家族はかなり昔から知っています。

 Kaveh:僕の家族は理解できないでしょう。年齢や健康の問題で、理解できるような状態ではないので、家族に話をしない方がいいと僕は思っています。その上、もし話したとしても、子どもの遊びにすぎないと考え、まともに取り合ってくれないでしょう。以前に問題が起きたときに、家族が僕とKamranとの関係に興味を示しました。それで彼と自分は親友として一緒に暮らしたいのだと説明しました。彼らは僕たちのことを仲の良い友達だと思っています。でも二人がゲイだということは信じないでしょう。そんなことはおそらく考えても見ないことでしょう。

もしゲイだと告白したら、家族はどんな反応を示すと思いますか。

 Kaveh:僕の家族は、それを認めはするでしょうが、両親はショックで心臓麻痺を起こすと思いますよ。兄ともうまく行かなくなるでしょう。そして確実に、家から追い出されることでしょう。

親が自分の子どもが同性愛者であることを受け入れられないのはなぜだと思いますか。受け入れてもらえるようにするにはどうしたらいいでしょう。最も重要な問題は何だと思いますか。

 Kamran:一番大きな問題は、この国の社会環境だと思います。同性愛に関する自由がすべて認められているヨーロッパにおいても、親が同性愛者である子どもを受け入れることはそれほど一般的なことではなく、受け入れることに困難を覚える家族もあることを、僕は知っています。たとえば、同性愛者が大きな自由を享受している国の1つであるイギリスでも、人々は同性愛者と異性愛者のライフスタイルは違うものだと考え、[同性愛者の関係が]正常な関係だとは見なしていません。イランでは、政府が宗教に立脚しており、他国との関係もきわめて限られたものであるため、問題はもっと大きくなります。法的な障害を取り去ることができれば、同性愛に対する人々の考えも変わるかもしれません。同性愛について議論し、好むと好まざるにかかわらず同性愛者は存在しているのだ、治療によって根絶できる病気とは違うのだ、時間が経てば回復する一時的な気の迷いではないのだと、人々に伝えることもできるようになるかもしれません。女の子に女の子ではなくなれと言ったり、男の子に男の子らしく振る舞ってはいけないと命令することはできません。男性同性愛者に同性愛者でいることをやめろと命じることはできません。男性同性愛者に、「ゲイであることをやめろ。女性と恋愛して結婚しろ」と言っても無駄なのです。僕たちの家族は伝統的な価値観を持っていて、子どもたちも同じようになってほしいと思っています。子どものことより、近所の人や友人が何を言うかの方を気にします。ゲイ男性としての僕は家族にとって、近所の人や地元の物売りよりも価値のない存在なのです。彼らの基準から見た正常な人間になって、他人から「立派な息子さんをお持ちですね」と言われるためなら、僕がどんなに苦しんでも気にしないのです。

 Kaveh:イランにおけるもう1つの問題は、同性愛に関する知識がまったくないことです。自分がゲイであると気づかないで結婚したものの、結婚生活に幸せを感じないことから、自分がゲイであることに気づく人たちもいます。また離婚はしても、自分の同性指向を恐れる人もいます。イラン人家族の中で、知能にハンディキャップのある子どもは、他の兄弟姉妹を差し置いて、全面的なケアを受けます。家族はハンディキャップを神が望まれたことだと受け止め、その子が誰からもひどい扱いをされないように気をつけます。しかし同性愛も神が望まれたことだと、彼らは考えません。同性愛者なのは、女性とつきあったことがなかったから、あるいは性倒錯者だからだと考えているのです。同性愛を社会に存在する自然な出来事とは見なさず、自分から求めて選び取ったものだと考えているのです。僕らは選んで同性愛者になったわけではありません。同性愛者に生まれついたのです。それ以外に答えなんかありません。

 Kamran:僕らの生活の精神面について人々が何も知らない、ということも問題です。同性愛とは同性とセックスすることだけだと思っています。イランの人々の多くは、「同性愛とはセックスだ」と思い、またそう言っています。残念ながら教育のない人々の一部からは、わたしがゲイと「やりたがっている」んだろうと言われます。つまりゲイとは彼らにとって誰とでもセックスをしたがる男娼なのです。

 Kaveh:ゲイに対するこうしたステレオタイプな偏見はどこから来るかというと、ゲイのウェブサイトからだと思います。インターネットで「ゲイ」や「同性愛者」という言葉を検索すると、はだかの男や女の姿や陰部が掲載されているサイトが見つかります。だから人々はゲイとは誰とでもセックスをしたがる連中だと思いこんでしまうのです。
 たとえば、IRCOのサイトにある記事は家族に役立つものなので安心して印刷し、「これを読んで、この問題についての意見を見てほしい」と家族に頼めます。イランには情報源がないからです。それ以外には、インターネットのポルノ・サイトしかありません。人々の同性愛者に対するイメージは、Daneshjou公園で誰かに車に乗せてもらうのを待っている、いつでもセックスのことしか考えていないevakhahar(けばけばしい女装した同性愛者)なのです。

 Kamran:同性愛が病気だと思うなら、立派な職業に就いた多くの仲間がいることを考えてみて下さい。医師、技術者、芸術家、化学者にも多くの同性愛者がいます。同性愛がわいせつな病気であるとしたなら、教養があり、高等教育を受けて社会的にも成功しているこうした人々のことをどう考えればよいでしょうか。成功した企業の管理職にも多くのゲイがいます。彼らが成功したのはなぜでしょう。同性愛者だから病気のはずだとでも? もちろん彼らに何の悪いところもありません。ただ性的指向が異なっているだけなのです。同性愛者は同性愛者として生まれます。環境によって同性愛者になることもあると考える人もいますが、僕はそうは思いません。

(明日以降の次回に続きます…)

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最新状況(9月11日)

9月11日午後9時(イギリス時間)、ぺガーさんの支援団体Friends of Pegahより、ニュースが入ってきました。

ぺガーさんは強制収容所からの保釈申請が認められ、今朝、収容所を出ることができたそうです。そして、難民認定の再審査の要求も認められ、これから裁判所でぺガーさんのケースはもう一度検討されることとなります。この決定により、今まではいかなる時でも強制退去執行命令を受ける可能性がありましたが、これからはいきなり強制退去せよという命令を出されることはなくなり、裁判というプロセスを通して結論がでることになります。最終的に難民申請が認められるかどうか結果がでるまでには、数ヶ月かかるのではといわれています。

ひとまず、保釈が認められぺガーさんが少しずつでも日常を取り戻すチャンスを得たことは、素晴らしいことです。

しかし、まだ難民申請が認められたわけではないので、彼女がイギリスでの滞在権を得るまで皆さんの引き続きのご協力を必要としています。Friend of Pegahからのメッセージにも、皆さんの支援なしには、ここまで来ることができなかったとあります。今後ともさらなるご協力をお願いいたします。

Friends of Pegahのスタッフに確認したところ、具体的には、オンライン署名の引き続きの呼びかけと、イギリス内務大臣、内務省入国管理局担当大臣に向けてのぺガーさんの難民認定、今後のLGBT難民申請者のイランへの強制送還の停止を求める要請をFAXで送るという二点をお願いしたいとのことでした。

現在の状況を踏まえた新しい要請文を現在作成中ですので、出来上がり次第ブログにアップします。

(以下、Friends of Pegahからの9月11日付けのメッセージです。早速翻訳してくださったゲイジャパンニュースの山下梓様、いつも翻訳のご協力を頂き、本当にありがとうございます。)

みなさん

ついにいいニュースです!今朝、ペガーさんが保釈され、ヤールズウッドの収容施設を出ました。彼女のことを愛し大切に思ってくれる人たちのもとへ、戻ってきました。上訴裁は、ペガーさんのケースを審理することで合意しました。審理は、今後2週間以内に始まり、2~3ヶ月以内に何度か行われるものと思います。

この他、イギリス国内では、ペガーさんの代理としていくつかの影響力ある団体が、重要なアクションを行う予定です。

私たちがペガーさんをサポートするにあたり、みなさんのすばらしいお力添えなしでは、ここまでくることはできませんでした。ペガーさんは、本当にありがたく思うとともに、すべてのみなさんに心からの感謝をしています。そして、私たちも。いただいたサポートがどれだけありがたかったか、言葉では言い表せません。

ペガーさんのおかれている状況はまだ油断できないものですが、それでも、以前より希望を持てる状態です。

ご想像のとおり、ペガーさんは、この数週間に味わった苦難から回復するための時間を必要としています。また、平和と静けさの中で、日常の生活に戻る必要もあります。

何かありましたら、お知らせいたします。

すべてのみなさまに、愛と連帯を
Friends of Pegah
イギリス、シェフィールドより

Everyone

We have some good news at last! Pegah was granted bail this morning, is now out of Yarls Wood Detention Centre and back with people who will love and care for her. The Court of Appeal have also agreed to hear her case. It will be listed within the next couple of weeks and will be heard sometime in the next few months, we believe.

There are also other actions that we know are being taken on her behalf, by influential organisations at a high level in the UK.

We really don't think that we would have got this far without the fantastic work you have put in supporting Pegah. She is truly grateful and gives her heartfelt thanks to you all - as do we. It is impossible to overstate the value of your support.

This does not mean that Pegah is out of the woods but she is now in a much more hopeful position.

As you will understand Pegah needs time to recover from the ordeal of the past few weeks. She also needs to get back in touch with the ordinary business of living her life in some peace and
tranquility.

We will keep you updated as events develop.

Love and solidarity to you all

Friends of Pegah
Sheffield, UK

Contacts:
Friends of Pegah Campaign
c/o Victoria Hall Methodist Church
Norfolk Street
Sheffield S1 2JB
UK

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週刊金曜日にペガーさんの記事が掲載されました

2007年9月7日発売の週刊金曜日に、ペガーさんの記事が掲載されています。ファイルをアップしましたので、まだご覧になっていないかたは、下記よりダウンロードしてお読みください。

「KINYOU.pdf」をダウンロード

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映画『オフサイド・ガールズ』のお知らせ

Trivia_p1_5


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女の子だって、スタジアムで観戦したい!—

イランで、サッカーは国民的なスポーツ。男性のみならず女性もみんなサッカーが大好き。けれど、女性がスタジアムで男性のスポーツを観戦することは法律で禁止されている。女性は専用のスタジアムで、女子サッカーしか観戦ができないのだ。

そんな中でも、イラン代表の2006年ドイツワールドカップ出場を掛けた大事な一戦が、首都テヘランで行われるとなれば、いくら女だからといってテレビの前でじっとしてなんかいられない! 

少女たちが考えた策—それは、“男装”だった!

「生で試合を見るには、男のフリをしてスタジアムに潜り込むしかない!!」

ルールに逆らって進入禁止のスタジアムに踏み込んだ”オフサイド “な少女たち”の奮闘が始まる—!(『オフサイド・ガールズ』公式サイトより)
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イランのジャファル・パナヒ監督最新作! 9月1日より、日比谷シャンテ・シネをはじめ、順次全国ロードショー。

過去のイラン映画とは一線を画す、「中学生でも楽しめるようなエンターテインメント」「イランの女性問題をユーモラスに描いた作品」。キャストは全員アマチュアを起用、実際のスタジアムでロケ敢行。10分に1度はハプニングが起こる、ハラハラドキドキの90分。

公式サイトには、監督がこの作品を実際の出来事から企画化したというエピソードや、イランについてのトリビア情報が満載です。

*今日、新聞を見てハッと目を奪われました。週末は日比谷へGo!(ミヤマ)

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ぺガーさんのインタビュー(8月27日)

イタリアの新聞La Repubblica紙に掲載された、Paola Coppola氏によるぺガーさんへのインタビュー原稿をいただいたので、ここに訳文を掲載します。インタビューは8月25日に電話で行われました(この英文原稿はイタリアのGroupEveryoneのご好意により、掲載を許可していただきました)。

以下英文+訳文と続きます。Iはインタビュアー、Pはぺガーさんの略です。

ぺガーさんの話した英語をそのままお伝えしたく、このような形にしました。でも、読みにくいようなら、英語は英語だけ、日本語は日本語だけに編集しなおしますので、ご要望のかたはコメント欄にコメントください。


I:For two years you have been suspended between the hope of starting a new life in a free country and the terror of being deported back to Iran where a terrible fate awaits you. How have you experienced this long wait so far?

I:この2年間、自由の国で新しい生活をはじめるという希望と、残酷な運命が待ち受けているイランへ強制送還されるという恐怖のはざまに、見通しの立たないまま生きてこられたと思います。これまでの長い道のりを、いまどのように受け止めていらっしゃいますか。

P:I'm tired. In the beginning I was full of hope, even if I was worried about my father and I really missed my children who were back in Iran. I knew Great Britain was an open-minded country, one that gave shelter to people. So I decided to come here and apply for political asylum. In Sheffield I even found friends who helped me out. Now and then it seemed as though things were working out well, that my request had been granted, then at other times they told me my application would be turned down, that the Home Office did not believe my story and I would be forced to return to Iran. When that happened I wished I was dead.

P:もう疲れ果てました。イランに残してきた父を心配したり、子供たちを恋しく思ったりもしましたが、初めはそれでも希望に満ちていました。英国は開かれた国であり、人々に避難先を与える国だと知っていました。だからこの国に来ること、亡命することを決めたのです。シェフィールドで私を助けてくれる友達にも出会いました。ときにはいろいろうまくいって私の申請が認められるような様子でしたが、またあるときには、私の申請は却下され、内務省には私の話を信じてもらえずにイランに強制送還されると聞くこともありました。それを聞いたときには、死んでいればよかったのに、と思いました。


I:Why do you think they didn't believe you?

I:彼らはなぜあなたを信じなかったのだと思いますか?

P:I don't know. I escaped from Iran because I am a lesbian woman, because I had fallen in love with another woman and it was getting harder and harder to hide the fact. Then she, who was truly beautiful, was arrested. I found myself in the same situation or I would never have fled, seeing I am very attached to my homeland and I love my children. Perhaps they wanted proof, but I don't know what proof I could have provided them with.

P:わかりません。私はレズビアンだから、そして女性と恋に落ちてその事実を隠すことがどんどん難しくなったので、イランから逃げてきました。彼女は本当に美しい人でしたが、やがて逮捕されました。自分も彼女と同じ状況に置かれていることに気づいたんです。そうでなかったら逃げたりしません。私は子供たちをとても愛していますし、祖国に愛着をもっていますから。多分彼らは証拠を求めていたのでしょう。でも、いったい何の証拠を提出することができたというのでしょうか、私にはわかりません。


I:Have you had any news of your partner since her arrest?

I:パートナーの逮捕後どうなったか、聞いていますか?

P:Yes, she was interrogated and sentenced to be stoned to death because she was judged as being immoral. It still hurts when I talk about her.

P:ええ、拷問を受け、石打ちにより処刑されました。不道徳だと裁きを受けたのです。彼女のことを話すと、いまでも胸が痛みます。


I:Thousands of people throughout the world are close to you right now, they suffer with you, they are protesting by sending letters to the Home Office, to governing bodies, embassies and press. They are asking the United Kingdom to grant you asylum because it is your right. Does this great pro-life movement help you feel less alone and give you back a bit of hope?

I:世界中の数多くの人が、いまあなたとともにいます。あなたの苦しみを自分のこととして感じ、内務省や政府、大使館、報道機関などに手紙を送ったりして抗議しています。みな、イギリス政府にあなたの難民申請を認めるよう要求しています。それはあなたの当然の権利だからです。人命を守ろうとする人々のこういった動きを目の当たりにして、孤独が和らいだり、すこしは希望を感じたりしますか?

P:Yes, all these friendly voices help me retain a bit of hope. Since they brought me here to the Yarlswood Detention Centre all I have thought about is death. I lost all faith and I wished I could die here, without having to go back to Iran, where something much crueler awaits me, something more painful than death.

But I believe in God’s goodness and then suddenly a miracle happened. “Pegah,” a friend of mine told me over the phone, “the whole world is talking about you. A movement has been created which is asking for your life to be spared, asking for your request for asylum to be granted. Your name is in all the papers, on the Internet, everyone’s talking about you.”

Lots of people are taking care of my case now, even a British MP. I have discovered I have a lot of friends, not only among the British movements for homosexual rights, but also friends in Italy who are working hard to save me. I want to thank, in particular, the italian "EveryOne Group", that brought my case all over the world, involving politics, intellectuals and hundred of thousands of people. When the EveryOne Group started to work on my case, my fly to Teheran was already set.

Today, instead, there is still hope for me. The person who is following and helping me here in Sheffield has a name for all the people who have decided to help me: the Friends of Pegah Campaign.

P:ええ、こういった友情に満ちた声すべてが、希望を与えてくれています。ヤールズウッドの収容所に来てからは、死ぬことしか考えられませんでした。信じられるものはもう何もなく、死よりもつらい残酷なことが待ち受けているイランに帰るぐらいなら、死ぬほうがましだと思いました。

それでも私は神の善良さを信じようと思い、そして、突然奇跡が起こったのです。「ぺガー」、友だちが電話で言いました。「世界中の人たちが君のことを話しているんだ。君の難民申請が認められるよう、命が救われるようにと人々が動きだした。君の名前が新聞やインターネットに出て、みんな君のことを話している」。

多くの人が私のケースのために尽力してくださっています。そのなかにはイギリスの国会議員もいます。私には多くの友人がいることを知りました。イギリスで同性愛者のための運動をしている人たちだけでなく、イタリアの人たちも私のことを助けようと必死になってくれています。特に、EveryOneグループのみなさんには、たいへん感謝しています。彼らのおかげで、私のことが世界に広まり、政治家、学識者、そして幾千もの人々が支援の輪に加わってくれたのです。EveryOneグループが私の支援をはじめてくれたとき、強制送還のためテヘラン行きの航空便が準備されていました。

いま、私には希望があります。シェフィールドで私のことを助けてくれている人が、私を支援してくださっているみなさんすべてのことを「フレンズ・オブ・ぺガー・キャンペーン」と呼んでいます。


I:In Iran homosexual people are forced to keep it secret, because if they are found out they risk torture, 100 lashings and when they are “second-time offenders”, death by stoning or hanging. Iranian gays and lesbians are following your case with trepidation and they now consider you a symbol. What are your feelings when you think of them?

I:イランでは、同性愛者はセクシュアリティを隠すことを強要されています。拷問にあったり、100回のむち打ちを受けたり、二度目となると石を投げられたり、吊るされたりして処刑される危険に直面しているからです。イランのゲイやレズビアンの人たちは、あなたのケースを不安を覚えながらも彼らのシンボルとして注目していると思います。こういったイランのゲイやレズビアンの人たちについては、どのように感じていますか?

P:I feel worried and anguished. I just hope things change, that the laws change.

P:とても心配だし、悲痛な思いです。ただただ変化が起こり、法律が変えられることを望みます。


I:Do you have a message for the authorities who are responsible for deciding whether to grant political asylum to homosexual refugees?

I:同性愛者の難民に政治亡命を認めるかどうか決断を下す当該機関に対し、どのようなことを伝えたいですか?

P:Save their lives.

P:彼らの人命を救ってください。


I:You were condemned because of your way of loving, merely because it is different from the majority of people. The great Irish writer Oscar Wilde defined the sentiments of a person for someone of the same sex as “the love that dare not speak its name”. You had the courage to tell the world. What does love represent for you?

I:あなたはあなたの愛の形のために、それがマジョリティの人々とは違うことから、非難されました。アイルランドの文筆家オスカー・ワイルドは、同性に向かう感情を「あえてその名を口にせぬ愛」と名づけました。それを世界に告げる勇気があったあなたにとって、愛とは何ですか。

P:It is the most important thing. Thanks to love most men and women create a family and fulfil their lives. As you know, it was love that guided my life and whatever happens to me, it will be love that guides me still.

P:愛は一番大事なことです。愛があるおかげで、多くの人々は家族を作り、実りある人生を送ります。ご存知の通り、愛こそが私の人生を導いてきたものであり、どんなことがあったとしても、これからも愛に導かれてゆくでしょう。


I:We are all convinced there will be a happy outcome to your story, that your rights will soon be acknowledged. Have you already thought about your future, about the dreams you wish to come true?

I:私たちはあなたの人権が認められ、いい結果がでるはずだと信じています。これからのこと、かなえたい夢などがあればお聞かせください。

P:I want to walk among people, without looking behind me, and being able to say to myself; “I am free”.

P:人ごみのなかを、誰かを気にして振り返ることなく歩きたいです。「私は自由だ」と言いながら。

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