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【ミヤマ】さて、どこから手をつけようか

このブログを開設して10日目となりました。その間、署名のご協力、賛同人としての同意メッセージ、ペガーさんやこのブログへの励ましのメール、コメント、トラックバックをたくさんいただき、たいへん感謝しております。

ただひとつ、引っかかることが。

それは、「レズビアンという理由だけで殺されるなんて!」というご意見。

確かに、今回のケースは同性愛差別が絡んでいます。まったく無関係ではありません。実際、わたしたちは「レズビアン」という身近な共通点から、ペガーさんの支援アクションに身を乗り出しました。それは紛れもない事実です。

しかし、わたしたちが現在訴えているのは、イラン政府へのバッシングではなく、イギリス政府が難民条約(難民の地位に関する条約。1951年に国際連合が採択した国際条約)に反した決裁をおこなおうとしたことに対する抗議です。

難民条約が対象とする難民は、「人種・宗教・国籍・政治的信条などが原因で、自国の政府から迫害を受ける恐れがあるために国外に逃れた者」と定義されています。ペガーさんが難民申請を棄却された理由は、「同性愛者であるという証拠がない」というものでしたが、イギリス政府がその証拠を証拠として承認しなくても、ペガーさんが自国に送り返されれば「迫害を受ける恐れ」は十分にあります。

現・イギリス内務大臣ジャッキー・スミス氏は、ゲイ・フレンドリーな政治家として知られていますが、ペガーさんの申請が却下された当時の大臣はジョン・リード氏(ゴリゴリの強硬派だそうです)で、彼は難民申請を却下された人たちをどんどん自国に送り返すことに一生懸命でした(このあたりの詳細は、以前のエントリでもご紹介した難民申請却下でイランに送還されそうなペガーさんの件、説明(1)難民申請却下でイランに送還されそうなペガーさんの件、説明(2)をお読みください)。

「でも、そもそもはイランが同性愛者を死刑にするからじゃないの?」と疑問をお持ちのかたは、ゲイ・ジャパン・ニュースさんの「コラム:イランに関する論争」をお読みください。とても重要なことが記載されています。


……という具合に、この短いあいだにも、いろいろいろいろ調べたり、いろいろいろいろなかたがたのご意見を拝聴したりして、頭が混乱しつつ、少しずつではありますがわかってきたこと、そして新たな疑問、調べなきゃいけないなあという事柄が出てまいりました。


そんなわけで、とっかかりとして以下の書籍と参考サイトをあげておきます(おすすめ書籍のご紹介ありがとうございます!>Nさま)。いずれもこれから読むものです。本にしてもサイトにしても、玉石混淆の海原に乗り出したばかりですので、信頼できる情報がなんであるのかは、まだわたしにはわかりません(この書籍/サイトが参考になるよ! という情報をぜひお寄せください。コメント欄でもメールでもかまいません)。

読んでわかったこと、そこから派生する疑問などを、「学習メモ」として随時アップしていく予定です。

***

■書籍

■サイト
イスラム教はもともとキリスト教よりも同性愛に寛容だったというお話

【参考】西洋における男性同性愛者観の移り変わり

チームS・シェイダさん救援グループ

Wikipedia「イスラーム世界の少年愛」

松岡陽子マックレインのアメリカ報告「差別——この50年(その4)同性愛、宗教」

国連・同性愛差別禁止決議案がイスラム教国によって阻止される(2003年5月)

国連で同性愛アジェンダを進める急進的同性愛者達(2007年8月5日)

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コメント

>>ミヤマさま
日々のブログ更新、お疲れ様です。

この有志アクションを、

「しかし、わたしたちが現在訴えているのは、イラン政府へのバッシングではなく、イギリス政府が難民条約(難民の地位に関する条約。1951年に国際連合が採択した国際条約)に反した決裁をおこなおうとしたことに対する抗議です。」

という位置づけで進めていくなら、まず最初に、
『同性愛者の難民申請―UNHCRの認定基準に関する考察―』
http://www.tufs.ac.jp/common/fs-pg/portal/18yushuronbun/chiiki1804.pdf
を熟読することを強くお勧めします。
(以前紹介されていましたが、リンクを張りなおしてはいかがでしょうか?)

投稿: 瑛一 | 2007年9月 4日 (火) 02時19分

>瑛一さん

コメント、アドバイスともにありがとうございます。

ここ数日間、自分の軸がぶれそうになっていたのですが、ようやく取り戻しつつあります。

瑛一さんが再度ご指摘くださったurl先の論文、現在読みつつあります。

近々、この論文を主軸としたエントリを立てようと思っています。

投稿: ミヤマアキラ | 2007年9月 5日 (水) 01時59分

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