イタリアでの動き(2)
http://www.indymedia.org.uk/en/2007/08/379691.html
以下、引用・編集記事です。
***
イギリス政府、ぺガーさんの件を見直す。イタリア、ぺガーさんの避難先として名乗りを上げる(ローマ2007年8月25日)
(8月25日、イタリア英国大使館前にて、イタリア人権団体EveryOneのメンバーたち)
イタリア政府は8月25日、イギリス政府がぺガーさんをイランに強制送還するのであれば、彼女を難民として受け入れることを表明した。
イタリアの人権団体EveryOneのRoberto Maliniさん, Matteo Pegoraroさん, Dario Picciauさん、 そしてSteed Gameroさんは、在イタリア英国大使館の筆頭書記官と面会した。
「ブラウン英国首相は、イランからの亡命者の件に関して特別な注意を払っている。そして、政府としては人権法に則った解決策を見つけたい」と英国大使館関係者は語った。
EveryOneは、イランが公表したぺガーさんへの死刑宣告書などを含み、彼女の置かれた立場を証明する重要書類をイギリス政府に手渡した。さらに、ぺガーさんのセクシュアリティを明らかにするものとして、彼女が同性愛者組織の一員であることを証明する手紙も添えられた。
Barbara Pollastriniさん(*編集注:Italian Minister for Rights and Equal Opportunities/人権機会均等省大臣か?)はEveryOneのアピールに参加すると同時に、イタリアでぺガーさんを受け入れる準備が進んでいることと、多くの閣僚がすでにこの計画に賛同していることを発表した。イタリア国会議員のFranca Bimbiさん(欧州政策委員会委員長)やFranco Grilliniさんも、EveryOneのアピールとBarbaraさんの計画への賛成を表明している。
Venice Massimoさんは、ぺガーさんの住居もすでに確保していると述べている。ローマ市長は、ぺガーさんはイタリアの首都に受け入れられるべきであると主張している(*編集注:Massimo氏がどこの市長かは記事中に明記されていません)。
一方、イギリスでは弁護団が結成され、ぺガーさんが与えられるべき保護が保障されるよう彼女を弁護する動きがある。
イタリア外務省副大臣Patrizia Sentinelliさんによれば、イタリア政府はすべての外交ルートを使って、ぺガーさんをイランに強制送還しないようイギリス政府に働きかけているという。また、その働きかけは「よい方向に進んでいる」とのこと。そして、万が一、ぺガーさんが強制送還になったとしても、イタリアが彼女を受け入れる準備は整っている、と語った。
EveryOneの行う一連の動きによって、イタリアでは党派を超えて政治的団結を深めつつある。Silvio Berlusconiが設立した右翼系政治団体Forza Italiaも、ぺガーさんをイタリアが受け入れることに賛成を表明している。また左翼系政党も、25日月曜午後、英国大使館前での座り込み抗議行動に参加し、ヨーロッパ各国においてぺガーさんと同じような立場にある人たちが難民として保護されていることを報道関係や政府関係者に訴えた。
このような象徴的事件において、倫理や政治的解決策、共通の目的を見いだすには、一枚岩の合意を作り上げるのではなく、人権に敬意と注意を払うことが大事である。そのような動きが、いままさにイタリアで起こっているのである。
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